●前記事:16.06.10 【日本一周6日目】能登半島後半/富山市 - 青パーカーの書き散らし
2016年6月11日
ちょっと暑くて若干汗ばんで起床。
キャプテンスタッグの椅子でちょっとくつろいで、お米を炊こうとするも昨晩のうちにペットボトルの水を空にしたことを思い出します。そのまま朝食をどうするか思案。
うーん。
川の水は河口近いからきれいじゃないよね。
しょうがない、コンビニで済ませよう。
次回からは水源のないところでキャンプする場合は要注意。
さあ、テントを畳んで出発だ。
セブンで竜田揚げと卵おにぎりを食べて、山の方向へ。
富山って、黒部ダムがありましたね。
看板を見て、「立山」の方向へ進みます。
1速で頑張って立山駅に着きましたが、黒部までの運賃1万円オーバーでした。
こんな序盤で諦めて近くの「称名滝」へ。
称名滝は日本最大の落差350mの大瀑布。
立山に源流を有し、150mの大峡谷・称名廊下を形成して弥陀ヶ原台地より流れ出す滝。
いわば立山の蛇口の一つですね。
滝の正面に立つと、山からの風とともにしぶきが流れてきて涼しい。
黒部行きたかったなぁと名残惜しみつつ、国道8号で糸魚川を目指します。
12:50 お昼は吉村系総本山 はじめ家
家系ラーメンを初めて食べました。
このはじめ家では、ホールを切り盛りするおばちゃんが全オーダーを捌いているみたい。
しかもメモも何も無く、全勘定を正確にこなしています...恐るべし!
13:50 「温泉博士」ゲット
説明しよう!
毎月10日に620円でマガジン倶楽部から発売される「温泉博士」は、掲載されている全温泉に無料で入れる雑誌。
一つ温泉に入るごとにスタンプを押してもらい、一つの温泉には一回しか入れない仕組みだ。
ご覧の通り100オーバーの温泉が掲載されており、全て無料で入浴可能なんだぜ。
水を浴びるのも毎日できないから、安くお風呂に入れるのは本当に貴重です。
是非とも活用していきましょう。
14:15 トキ、佐渡島推しの新潟突入
私の中の新潟のイメージもこの看板のとおりでした。
推すべき所が県外の人にも知れ渡っているということはいいことですね。
魅惑 親不知の海岸線
この道は滋賀・草津から続く国道8号。
我が地元福井を越えて、石川県に入った付近で日本海と平行に走りはじめ、富山を抜ける頃にやっと日本海を見ながら走れる道です。
特に親不知の断崖をゆく部分は絶景。
大動脈でありながら道幅はピッタリ両側1車線、おまけにアップダウンがあるため原付で走るのは少々厳いかもしれません。
海を見ながらゆっくり走りたいですが、周りに迷惑をかけないためにも急ぎ足で通り過ぎます。
にしても、今でも強く記憶に残っていますね。
後ろにピタッとトラックに張り付かれた洞門の上り道とか、後ろからバイクに抜かれるとかありました。
詰まったらワキで休憩してのんびり進んだものです。
さっきの海岸を逆側から。
下の方に見える人工物が旧道です。大昔は更に下の波打ち際を進んだとか。
『親不知』の由来には、親と子が海岸を歩くとき 親は子のことを気にかけれいられない、子は親についていくとか考えられないくらいキツい道、という説がありますね。
『親知らず子知らず』説です。
道の駅 親不知ピアパーク
この壮大なジオパークの中、地を這って移動するしかない我々は不幸せなのか幸せなのか。
確かにこの道を走って、バイクで親不知を堪能できたことは良い経験ですが、、、ですが、これ以上無くこの大自然を堪能できたとは言い切れないことが歯痒い思いです。
私は何をすれば満たされるのでしょうか?
・・・底を見ればキリがありませんね。
道の駅には10台に満たないバイクが居ました。
...と、同業者を発見。
オレンジ色 W800のミネさん、日本一周されています。
アイリスオーヤマのKB540を全塗装していますね。
同じ箱を付けていたのでちょっと盛り上がりました。
旅人同士 似たような経験を共有できて楽しかったです。
夏に北海道で会えるといいね!って話した記憶があります。
あと、私の目指している仕事をされているそうで、えぇ、そんな話もしましたね。
ちなみに向こうのZRXのお方と3人でお話ししていました。御近所ライダーさんだそうです。
・・・最近見かけませんが、ミネさん生きてるかな(́ ・ω・)
Before
After
旅人たちと別れて糸魚川まで走って、ヤマトの営業所で荷物を受け取りました。
一点目は親に依頼していたフロントカゴとヘルメット、二点目はAmazonで買った標準レンズです。
ヘルメットだけ送ってもらう予定でしたが、前カゴの箱がグラグラするため、急遽カゴも合わせて送っていただきました。
旅にでた時点で家の人には迷惑をかけていますが、また迷惑をかけましたね。
親からすれば自分の子供には何かしてあげたい気持ちがあると思いますが、その気持に甘んじることは良くないですね。
フロントに箱をネジ止めするのはあまり良くなさそうです。
デカイ座金を使ったり、たわまないようにしっかりと空間を詰めたらいいかも。
それでも不安があったため、今回は交換です。
今まで使っていた黒いヘルメットは宅急便で送り返しました。
長野県突入!
一旦進路を南にとって長野へ行きましょう。
ずっと海岸線ってのも考えたけど、内側にも見どころはたくさんあるはず。
夕立です。油断しました。
路肩でカッパを着て道の駅まで走って、そのままそこで寝ることにします。
コーヒーでも飲んで寝ましょう。
・・・。
・・・もう時効だと思うので言いますね。
この日の寝床はテントはっちゃいけない場所でした。
職員さんにお話をさせていただき、それでもダメっぽかったので、周辺で寝れる場所がないか調べました。
どっぷり夜も暮れて周囲の道は街灯一つ無く、私のカブのヘッドライトでは凄く心細くて、どうしてもこの場所から動きたくなかったんです。少し走って見ましたが、怖くなって引き返してきました。
50ccで経験も浅かったからかもしれませんが、やはり谷あいで街灯が全く無い道という立地が一番の原因だったと思います。
夜走るのを嫌だと思ったときは、このあとのことも含めて2度だけです。
霊感とかはないのですが、2回とも生理的に受け付けない 嫌な感じが似たようにありました。
・・・話がそれましたが、その後道の駅でどうしようか迷っていると 仕事を終えた職員さんが来て、「ここはテントを張っちゃいけない決まりです。しかし、私の仕事はもう終わりました。ではこれで。」とおっしゃいました。
ここで聞き返すべきではないのですが、真意がつかめない私は聞いてしまいました。
「どういうことですか?」
「つまり、、、そういうことです。人目につかないところならば大丈夫かもしれません。あなたの判断に任せます」
「!!!」
びっくりしました。
途方に暮れていた私にとって、それはそれは 大変にありがたいことでした。
お言葉に甘えて...と書くとマズイため、あくまでも「私の判断で」本日の寝床として利用させていただきました。
色々な形で人に助けられて、今日も旅が続けられます。
神通川 神通大橋下→称名滝→はじめ家→道の駅 親不知ピアパーク→糸魚川 ヤマト運輸→Secret
ODO:34629.6km
この日の走行距離:187.9km
総走行距離:1421.5km
支出:2222円