青パーカーの書き散らし

宗谷岬でまた会おう。旅の記憶と知識の記録。

『いまさら翼といわれても - 米澤穂信』読了

通勤時間を利用して本を読んでいます。
最近は『青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない』が劇場公開!とのことで、急遽シリーズ全巻そろえ直して―――本当は実家に全巻あって、最新刊まで全部読んでいるが好きすぎてすぐに読み返したくなってトチ狂って買った―――読んだりもしました。


さて、最近 『いまさら翼といわれても』が、遂に文庫化を果たしました。
小説は文庫本で読むタイプなので、ハードが出てから2年半くらい待ったろうか。狂っとる。
いや、公式のアナウンスも聞かずに、2年間こいつ(文庫本)を探し求めて目に入った本屋に片っ端から入っていたので、むしろその間に色々な本に出会えたことに感謝です。

こいつはシリーズ第1作の『氷菓』から続く、所謂古典部シリーズの6作目。
氷菓を読んだのは随分前なのであまり記憶になくて恐縮ですが、まあすごい(こなみ)。

すごいのは、普通の高校生活を描いているのに、中身がゴリゴリのミステリーなところ。親しみやすいが奥が深い。
また、基本的に登場人物の一人称視点で話が進みますが、性格や主義、思考の違いが明確に描かれており、個性が際立っていて、読んでいて楽しいしわかりやすいです。

今作は、折木が焼きそばを作って始まり、冷やし中華を作って終わります。
決別というか、決心というか、そんな言葉が思い浮かぶのですが、本を語るには僕の語彙力はあまりにも少ないので止めておきます。
作者曰く、「いつかは書かなければならなかったもの」が書かれています。

次巻が出るのは、はたしていつになるのでしょう。

いまさら翼といわれても (角川文庫)

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