青パーカーの書き散らし

宗谷岬でまた会おう。旅の記憶と知識の記録。

2020.3.1 『劇場版 SHIROBAKO』(微妙にネタバレ注意)

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https://dic.nicovideo.jp/a/%E6%9C%AC%E7%94%B0%E8%B1%8A

私の大好きなアニメにしてもはや人生であるSHIROBAKO
6年前にP.A.WORKSオリジナルとして世に出たこの物語は、アニメ制作という枠を超えた人間ドラマとして多くの人々を魅了してきた。今回はそんなSHIROBAKOの最新作、『劇場版 SHIROBAKO』を観てきた。


SHIROBAKOの世界

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SHIROBAKOは2014年秋から2015年春先にかけて2クールを使って放送された。
主人公の宮森が勤める武蔵野アニメーションでは、制作、アニメーター、監督、演出、撮影、プロデューサー等、アニメづくりに携わる人材が数多く揃っている。関わる人が多い"アニメ制作"を題材にした物語だが、登場人物たちはやたらキャラが立っていて見分けがつかなくなることはない。中には実在する人物を元にしたキャラクターも居て、"アニメモノを創るアニメ"だから出来るメタさがオタクの心に響く。驚くべきは、そうして創られたキャラクターとオリジナルのキャラクターたちがうまく融合していることだ。全員が個人の背景を持っており、信念を持って活躍する物語である。

作り手でもない自分が多くを語るのはおこがましいので、ぜひ原作を観て欲しい。

www.nicovideo.jp


感想

メタさに定評のある本作であるが、劇場版でもメッタメタのメタメタだった。アニメ版との対比あり、あのときのあの話が伏線かー、と楽しめる。
そもそもこの話の好きな所は少年ジャンプのようなアツい人間ドラマで、かつ主人公が明るい茶髪っ子だと言うところ。あと音楽。6年前のアニメだけど、今も自分の作業BGMとして聞いている。ストーリーには使い古されたパターン・描写が全然無くて、全部のシーンが新鮮で、容易に無限に周回ができてしまう。

先程「少年ジャンプのような」と書いた。主人公の宮森と他のヒロイン4人たちは「いつかみんなでアニメつくろうぜ」と約束し合った仲で、それぞれが制作進行、脚本、声優、アニメーター、モデラーと別々ながらもアニメに関係する仕事に就いている。しかし中々思うようにいかず、自分の無力さを知り、これが本当にやりたかったことなのか?と自問自答し、凹んでも働いて、それでもだんだんと成長していく姿に社会人として勇気を貰えるのだ。主人公たちは曲がりなりにも「夢に向かってえくそだす!」している。夢を持つことの大切さと、夢を持つことだけの不完全さを教えてくれるアニメだ。

(↓微妙にネタバレ注意)

さて、この記事は殆どが余談であるが、劇場版に関しては「まだ宮森たちの挑戦は終わっていない」と感じた。いつか5人で七福神をつくるときが来るまで、宮森たちの戦いはまだ終わらないのだ...。


終わりに

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今回の戦利品。
そう言えば原作Bluerayは売ってしまったので買い戻したい気分。

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