青パーカーの書き散らし

宗谷岬でまた会おう。旅の記憶と知識の記録。

22.12.30 歳末鉄道紀行#3 至小浜ノ国

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3日目

朝7時。
もうエヴェレスト(比喩)はいいんだと言う自分と、エヴェレスト(比喩)こそが全てだったんじゃないか?と言う自分。
列車が暇で暇で、いろいろなことを考えて脳内がぐしゃぐしゃになる。
一晩寝てみたが結論は出なかった。

酒を飲みたい気分。
でも飲んだらきっと鉄道の揺れに酔って吐いてしまう。

致命的な体質を恨めしく思いつつ豊川駅で3日目のスタンプを受ける。
JR東海の312系に乗って豊橋へ。

豊橋駅で蕎麦を立ち食いしたら、Bellmart kioskでツマミを買って、たまたま居た8両編成の特別快速 米原行きに乗る。

列車はバイクよりも好きじゃないんだろうけど、でも多分人の運転する車の後ろの席に乗るよりは酔わないので好きかもしれない。

クハ222

気がつくと関ヶ原のあたりだった。
この合戦場の付近は年がら年中鬱蒼としてるし、目が覚めてすぐのぼやけた頭でも、なんとなくわかる。

米原で223系に乗り換えて近江塩津近江塩津でもう一度同系に乗り換えて、今度は敦賀まで行く。
この列車に乗ると、JR西圏に帰ってきた実感が湧いてくる。
鉄道を知らなくても、地元の付近で走っている列車はやっぱり覚えているもんだ。

このとき、じゅえる氏とTwitterでやりとりしてて気がついた。
別にエヴェレストだけが人生の全てではない。
だったら代わりに、自分が面白いと思えることをやればいいじゃないか。
エヴェレストを失っても、別の原動力を見つければいいじゃない。

面白いと思えること。
たとえば駅で買った弁当を電車の中で食べるとか。
(ツッコミお待ちしております。)

エヴェレストが無くたって人生の面白さにはあまり関係無いのかもしれないし、チェンナイやダナンだって本当は楽しい場所なのかもしれない。
でも、カトマンズにこのままずっと居るくらいならいっそ別の国に行ってもいい、そう考えることができるようになったことにこの旅路の成果がある気がする。
エヴェレストに行きたいのに、ずっとその最も近くで抑留されるのは辛いことだ。

沢木耕太郎深夜特急の5巻でこういう事を書いている。

しかし、いま、私もまた、旅は人生に似ているという気がしはじめている。たぶん、本当に旅は人生に似ているのだ。どちらも何かを失うことなしに前に進むことはできない……。

幾多にもある可能性の、何もかもを失った先にあるのが今日の自分だ。今日の自分は、選ばれなかった方の自分の屍を乗り越えた自分だ。
そろそろこの大きな選択をし、あの唯一無二の孤高と永遠に決別するときがやってきたんだろうと思う。

満を持して小浜線125系に乗車。
車で移動するしか無い場所に住んでいた人間なので、鉄道の利用はあんまり無かった。
でも、やっぱりホームタウンを走る列車はこの列車だ。

この路線のように、人生がシンプルな単線のようなものであれば楽だ、と思った。

JR西日本 小浜駅

けれど永遠の単線に、きっと求めるものはない。
皆が皆同じ方向を向いて移動していることに、面白さはない。
面白さにはやはり喪失が必要で、鉄道で言えば恐らくここがポイントのようなものなのだろう...。

あとがき

自分にとっての面白さと原動力についても考えていた。
今考えつくところだと、昔書いた記事を見返しているとそこそこ楽しかったりするので、ブログも一つの原動力になるのかな、と。
そしてブログの原動力はバイクであり、バイクと言えば普通のバイクじゃなくて、もう2年も乗っていないスーパーカブなんじゃないか。

この感覚は、エントリーシートに何通りもの文章構成を考えていた頃に似ている。
何周もして、結局始まりに戻ってくるのだ、と思った。

さて、本当にエヴェレストを手放すときが来るのだろうか...。

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